?> 「響の心」其の二  楽器は弾いてこそ。 - クラシックギター販売・買取専門店|株式会社フォルティア
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先日、地元ローカル新聞に以下のような記事が掲載されていた。

「隣県のM町で農業支援センターの落成記念行事が行われ、目玉としてヴァイオリンの三大銘器と言われるアマティ・ガルネリ・ストラディバリウスが三時間に限り展示される.....三台の楽器時価総額は24億円.....」

翌日の記事では隣県から含め600人以上が訪れ、観賞(眺めた?)とあった。確かに展示された銘器は世界的銘器には間違いないだろうし、価値あるものに違いないだろうが.....

しかし楽器は弾いて、奏でて聴いて、初めてその音の素晴らしさに感動するものではないのだろうか?博物館の所蔵品ならば展示されたものを観賞するのはわかるが、いくら総額24億円とはいえ、ケース越しに眺めてどれ程の価値がわかるのであろうか?と思わず考え込んでしまった。確かに話題性にはなったのだろうが、何か楽器の本質的価値から乖離した世界の事のように思えてしまった。やはり楽器は弾いてみて、聴いてみてその評価につながる。当たり前の事なのだが......

クラシックギターの場合は自身で弾いた時の手元の音と同じ楽器を他人が弾いてはなれた場所で聴く音はかなり印象が異なる場合が多い。ハウザー等は手元ではあまりならないように感じるが、離れて聴くと音の分離が素晴らしく明確に1音1音伝わってくる印象があります.....

いづれにしろ、いくら銘器といえ、飾っておくだけ、あるいはしまっておくだけでは楽器は何の意味もなさないと思います。当店のギャラリーの楽器、ご要望があればいくらでも試奏できます。それぞれの楽器固有の音を感じていただければと思っています。